NiceHashマイニング事業

NiceHashとは?

会員登録とインストール(とウイルス対策の除外設定)をするだけで、暗号資産(仮想通貨)のマイニングができる便利なサービスです。掘る通貨を選ぶ必要はなく、勝手に効率の良いアルゴリズムを選んでくれて暗号資産で一番有名なビットコイン(BTC)で報酬をもらえます。

ただし、便利な分マイニング報酬が発生するたびに引かれる手数料は安くはないです。個人事業主ならまだ良いですが、法人でがっつりマイニングをしたい場合、手数料の安いプールマイニングをするか直接マイニングした方が良いでしょう。

マイニング事業について

当事務所(ただの自宅)では、NiceHashをGPUマイニングに使っています。

2021年7月現在、DaggerHashimotoというアルゴリズムをよく掘っているようです。DaggerHashimotoは、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)などで使われているアルゴリズムです。

NiceHashでのマイニングのやり方

報酬の見積もり

まず、自分のパソコンでどれだけマイニングできるか調べてみましょう。

NiceHashのProfitability Calculator では、自分のCPUやGPU、電気代でどれだけ利益が出るのか調べることができます。最近は暗号資産取引がブームになっていることもあり、2021年7月現在、GTX 1060(2016年発売)などのちょい古いグラボでも電気代以上の収益が出ます。数年前に買ったあなたのパソコンでも利益が出るかも!?


会員登録

NiceHashでマイニングを始めるということになったら、会員登録しましょう。

https://www.nicehash.com/?refby=ea1d1cce-f7a5-4e1f-84f8-86d50d539aaa ←紹介リンクになっているので、こちらから登録していただけると嬉しいです。

一部日本語対応していない箇所もありますが、基本的には普通のサイトに会員登録するのと変わりません。


ソフトのインストール

ログインした後の画面、マイニングタブの「+新しいリグを追加」(英語だとDOWNLOAD MINER OR ADD ASIC)ボタンを押すことで、ソフトのダウンロード画面が開きます。

NVIDIAのグラボを使っている方は、NiceHash QuickMinerがおすすめ。自動的にグラボを最適なチューニングにする機能があり、安全性も高いとされています。それ以外のパソコンではNiceHash Minerを選択します。

NiceHash OSはマイニング専用のPCを組む場合にマイニング機能付きOSとして使うものです。他にも、ASICと呼ばれるマイニング専用の機械を接続するモードもあります。

ウイルス対策ソフトの設定

Windowsでは、最初からWindows Defenderというセキュリティソフトが入っていて、それがNiceHashの実行を阻害することがあります。ダウンロード画面でWindows Defenderでの、NiceHashを除外する方法が載っているので、それに従って作業します。

他のウイルス対策ソフトを使っている場合は、同じような設定項目を探してみてください。

いよいよマイニング開始!

ダウンロードしたソフトを起動し、NiceHashのサイトから見られるマイニングアドレスを入力すれば、紐づけが完了。NiceHashでは、自動的に儲かるアルゴリズムを選んでくれるので、ベンチマークののち、マイニングが始まります。

最適化設定

NiceHashのサイトからグラボの設定を調整して、初期状態より少ない消費電力で多くの暗号資産をマイニングすることができます。

ただし、対応していないグラボもあるので、その場合は「GPU名 マイニング 設定」などで検索して最適な設定を見つけてみてください。MSIが出しているAfterBurnerというソフトを使って調整をするのが一般的です。(MSI以外のグラボでも使用できます)

出金方法

NiceHashのサイトにログインした後の画面にあるウォレット(Wallets)画面からマイニングした収益が貯まっているのを確認できます。マイニングしたビットコインが最低出金額に達すれば、そこから出金依頼を出すことができます。

出金にかかる手数料は通貨や時間によって変わるほか、最低出金額も通貨によって変わります。(NiceHashでは他の通貨と交換する機能もあります) ただ、確定申告がめんどくさくなるので、個人的にはNiceHashはマイニング専用にして、他の通貨へのトレードは出金した後にすると良いと思います。国内の取引所であれば、日本の金融庁に認められている分安心ですし、日本円への変換も可能です。

グラボ豆知識

NVIDIAのグラボに課されたマイニング制限

GeForce RTX3000番台に続々とマイニング性能制限を広めています。まったくマイニングが出来ない訳ではないですが、マイニング目的でグラフィックボードを買うときには注意が必要です。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1325430.html

"例のグラボ"とも言われるRTX3060

暗号資産の価格高騰によりグラボの品薄が続いていました。発売日に買わないと次はいつ買えるか分からないと思い、RTX3060発売日初日(2021/02/26)のネットでの深夜販売に参戦。ドスパラのサイトでPalitの「GeForce RTX 3060 Dual OC 12GB」を購入。

しかし、発売日は激戦ではなく簡単に入手できたみたいです。

・RTX3060にはNvidiaがマイニング対策を施している。

・前世代からあまりゲーム性能が進化しておらず、ゲーマにとってもコスパが悪い。

これらの理由により買う人が少なかったようです。実際に私がNiceHashでDaggerHashimotoをマイニングするとハッシュレートが20MH/sぐらいしか出ませんでした。ただし、Octopusなど制限がないアルゴリズムもありました。


マイニング制限の回避

2021年3月中旬、RTX3060でマイニング制限を回避する方法が判明。日本語のメディアではやり方について記述していない記事がほとんどでしたが、英語の記事を読んで制限の回避に挑戦しました。話題になった翌日には、RTX3060がめちゃくちゃ売れたみたいです。先に買っといて良かったぁ。


RTX3060の価格高騰

DaggerHashimotoのハッシュレートが出るようになってから、RTX3060の価格も転売相場に。

ちなみにマイニング制限回避の抜け道は、5月中旬以降に出荷されるRTX 3060では使えなくなるそうです。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1322182.html